Everything happens to me

色々な事が起きてる身の回り。退屈なような毎日だけどアウトプット中心に記録してます

逆上がり

鉄棒で逆上がりが出来るまで2年ぐらいかかった話

チョット前の話だけど、女子会をすることになった。その友達とは違う友達を通じて仲良くなったので私の事をすごく知ってるわけでは無い。大人になってから友達はなかなかできないって言うけれど、何か共通点があれば友達になれるんじゃないかな?って思います。いつもの事だけど話題は尽きなくて本当に楽しい時間を過ごしました。家族には話題に困る私がストレス無く話せる相手がいるなんて・・ありがたい存在だと思います。感謝!

話は変わって、逆上がりの話。女子会では話の流れで自分でも忘れかけていた大事件?を思い出したのです。小学3年生か4年生の頃、身体が小さかったせいか体力や筋力がなくて鉄棒で「逆上がり」が出来なかった。できない事さえ気がついてなかった程。それに気づいたのはある日、体育の授業で「逆上がり」の授業があった。出来る子もいて出来ない子もいて・・。私を含め初めできなかった子も何回か授業時間が進むと皆、だんだん出来る様になっていったけれど最終的にはクラスの中で私一人出来なかった。当然、その後の体育の実技テストが行われましたが、私は出来ずに終了。でも、ノーテンキなので私は「逆上がりが出来る自分」に大きな憧れを感じていて、(なぜそうなのかは不明)テストの結果より逆上がりが出来る様になりたくてやる気に燃えていました。他の事はどうでも良かった。

Photo by Kate Trysh on Pexels.com
逆上がりが出来たらきっと毎日がバラ色になるだろう・・✨

とその当時真剣に考えていて、(笑っちゃうけど小学生だから)いよいよ学年でも(クラスだけで無いです)最後の数人「出来ない子」になった私は放課後に出来るまで自主練習をする決意をしたのです。それまでは意欲は200%ぐらいあっただけで自然に出来る様になるものだと勝手に思っていた小学生は「練習しなければできる様にはならない」と自覚したのです。今、不思議だと思うのは、自分だけ出来なくて恥ずかしいとか、そう言うネガティブな気持ちを全く持っていなかった。自分に出来ない理由が無いと考えていたのを憶えています。異常なほど「逆上がり」に対する憧れが強かったからなのかも☺️ それとも、負けず嫌い?本当のことは客観的に見ていないのでわかりません。とにかく、大雨や学校の行事、家の用事等がある場合を除いて毎日練習が始まりました。

暖かい励まし

そんな事を続けていると大人も子供も関係無く、色々な人がやって来て実演を見せてくれたり、丁寧に鉄棒の握り方等の基礎を教えてくれたり、(人それぞれ握り方が違う)アドバイスは勿論、みんな言いたい放題。不思議なこともあった。いじめっ子とされている子でさえ、正直ベースでコメントしていく始末。大人も体育の先生や担任の先生だけでなく、全く面識の無い先生がやって来てコツを教えてくれたり、逆上がりのデモンストレーション大会?みたいになってくる。自分のクラスの友達は勿論だけど他のクラスの知ってる生徒や喋ったこともない同級生、年下や目上の学年の子たち。色々なそれまで繋がりのない人達が鉄棒の周りに集まってくる。上手に出来る子もそうでない子も自分が逆上がりを習得した時のやり方を教えてくれたり、私が逆上がりする時に補助してくれたりした。辛い練習?ではなく、ワイワイとみんなで鉄棒をして楽しく遊んでいる感じになってました。そんな感じで調子に乗って練習すればするほど私の手の皮は何度も剥けてしまい、痛くて自主練習を休む日はあった。それでも諦めるつもりは全くなかった。手の皮が剥けた状態を見て母は何も言わずに「手の皮が剥けると練習出来ないね」と皮がめくれる場所を保護するサポーターを買ってくれました。

体育教師にイラッときた

それからは手の怪我をすることも無くなり練習にも気合が入ったのですが、まだ暫く時間がかかりました。そしてある日、突然出来たのです。自転車も乗れる様になる時はそんな感じですよね。1回、たった1回出来た時は衝撃が走りました。自分じゃ無い感じ。勢いでクルッって回れただけなのに・・☺️ 周りに居た友達でさえビックリした顔で「出来た〜!」と一緒に喜びました。しかし、物事は甘くはないです。それ以降、また出来なくて自主練は続きました。「1回出来た!らしいよ」と周りに知れ渡ると又、色々な人達がやって来ては「もう直ぐできるようになる」と励ましに来てくれました。私自身も1回出来たんだから出来てるはず・・と益々頑張っていた。人間って不思議だなって思うのは少し出来るとちょっと自分が進化した様な気持ちになって益々頑張れた。ここまでで1年半ぐらいかかってると思うんだけど、ある日、体育の先生から最終的には学年で3人(ぐらい)出来ない子がいると聞いた。先生曰く、3人いるから貴方は1人じゃ無い。ここで諦めてもOKだと。頑張りを評価すると言う意味だった様に子供の私は受け取りました。でも、この発言が逆に衝撃でした。自分が出来るようになって達成感を味いたいと思っていたし、物理的にも『出来る』事に拘っていた。練習してるだけなのにと内心思っていましたが、余計な事は言わず、「絶対、諦めない」と教師に伝えた。その後、まだまだ時間がかかったので段々と励ましてくれる人も少なくなってきて鉄棒の回りも落ち着いた雰囲気になってきた頃、その日がやって来たのです。

スーパーウーマンになった気分

他のクラスで名前も知らないけど熱心に色々アドバイスしてくれた女の子がいた。(鉄棒仲間的な)その子がちょっとしたタイミングの事を教えてくれて、それを試して何度も練習。その後、遂にできました! その時、何を教えてくれたか・・タイミングの事を話したのは憶えてるんですが、沢山ありすぎて忘れてしまいました。残念です。でも、清々しい気持ちと夕焼けが綺麗だった事は憶えています。そして、その日を境に何度やっても出来る状態になりました。そして練習では無く遊びとして友達と一緒に鉄棒を愉しみました。片膝を引っ掛けてグルグル連続で回って回数を競ったり、逆上がりから連続技で体を回転させて最後は体操競技の鉄棒での着地のような鉄棒に足を掛けて遠心力で遠くまで飛んで着地とか。楽しかった。さらに、この後思っても見なかったことがありました。体育の授業で『登り棒』がありました。これは垂直に立っている金属の棒をのぼっていくだけのシンプルな種目ですが、ある程度の握力や腕の力が必要です。私は正直自信がなかったのですが、鉄棒練習で筋力も少しついていたせいか意外と簡単に登れたのです。自分の予想を裏切って登れた事も私にとっては衝撃的な出来事でした。今風に言うとスーパーウーマンになった気分。「逆上がりの練習」から本当に多くの事が学べたと思っています。

Photo by CDC on Pexels.com

Photo by Pixabay on Pexels.com

この話を女子会でするきっかけはちょっと覚えてないけれど、笑い話として大いに盛り上がりました。私の印象からは想像出来ないらしいデス☺️